花粉症は、空気中を漂う微細な花粉が鼻や目の粘膜に付着し、免疫システムが過剰に反応することで発症します。通常、免疫システムはウイルスや細菌などの有害な病原体から体を守る働きをしますが、花粉症では本来無害な花粉も異物と捉えて反応してしまいます。
花粉症の発症メカニズム
花粉症の発症メカニズムには、「感作(かんさ)」と「発症」の2つの段階があります。
1. 感作段階:花粉が鼻や目の粘膜から体内に侵入し、免疫系がそれを異物と認識してIgE抗体を生成し、これが肥満細胞と結合します。
2. 発症段階:再び花粉に曝露されると、IgE抗体と結合した肥満細胞からヒスタミンやロイコトリエンなどの化学物質が放出され、アレルギー症状が現れます。
花粉症の原因
原因となる植物
日本では主に以下の植物の花粉が原因となります:
• スギ(2月から4月)
• ヒノキ(3月から5月)
• ブタクサ、ヨモギ(秋)
発症に関わる要因
1. 遺伝的要因:両親が花粉症を持っている場合、子どもが花粉症を発症する確率が高まります。ただし、まったく同じ遺伝子を持つ一卵性双生児でも、一人がなってももう一人はならないことがあり、遺伝よりも後天的要素が大きいとも考えられています。
2. 環境要因:大気汚染や住環境の変化も花粉症の発症リスクを高めます。特に都市部では、車の排気ガスなどによって花粉が長く空気中に留まることがあり、症状が悪化しやすくなります。
3. 生活習慣要因:食生活、毎日の歯磨き、腸内細菌、睡眠、ストレスなども花粉症の発症に関わる要因として考えられています。
花粉症の予防
花粉症になっていない人も、ある時から突然発症することがあります。予防のためには:
• 花粉が多い場所には行かない
• 外出の際はマスクをつける
• 体内に花粉(抗原)をためないように心がける
調査によると、花粉症患者は年々増加傾向にあり、花粉症でない人でも油断はできません。花粉症患者は、そうでない人に比べて日常生活で花粉に触れる機会が多いことがわかっています。
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